No.1 土地の売買代金を支払ってもらえなかった事例
<事案>
相談者のXさんは、Yさんに対して土地を売却し、その代金支払期日を月末としていました。
ところが、月末を迎えても支払はなく、Xさんが再三請求しても言を左右にするだけで、一向に支払ってもらえませんでした。
支払いに不安を覚えたため、当事務所に相談に来られました。
<解決への流れ>
Xさんのお話をお聞きし、今回は速やかに訴訟を提起することにしました。
そして、半年後までに支払うとの和解が訴訟上で成立したのですが、Yさんはその和解も反故にしてきました。
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強制執行をすることも検討しましたが、今回は売買の目的物となっている土地について、新たな買い手を探したうえで、今回の売買契約を解除する旨の通知をYさんに発送しました。
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そうするとYさんは売買代金に加えて支払いが遅れた部分の利息まで支払ってきたので、Xさんは満額を回収することができました。
<解決のポイント>
XさんからYさんのお話を伺うと交渉ではXさんが望む早期解決に至らないという感じがしたため、即座に訴訟を提起しました。
それでもYさんは支払ってきませんでしたが、当方としては判決を得ていること(将来的に法的手段に訴えることが即座に可能です)、Xさんとしては早期の解決(土地が完全に売却できること)を望んでおられた為、新たな買い手を見つけた上で契約解除の通知を発送しました。
このような手段を採った背景には、Yさんが既に目的物の土地を造成して、整地工事を行っていたということがあります。こちらが契約解除をすることで、Yさんが被る損害を綿密に検討し、そのリスクをYさんに理解してもらったのが大きなポイントになったと思います。
当事務所で無事解決できました事例の一部をご紹介させていただきます。