契約書作成のポイント
契約書を作成する目的は、「契約内容を明確にし、事後的な紛争を防止すること」にあります。
そのため、当然のことながら、契約書を作成する際には、事後的な紛争の回避を意識する必要があります。
以下の点に注意して契約書を作成していくことが重要です。
(1)リスクの洗い出し、それに対するヘッジ手段の検討
想定される問題は全て洗い出し、それに対する対策を検討します。問題が起こってからでは解決に至るまでの時間・費用が無駄にかかってしまいます。事前のリスクヘッジが重要です。
(2)双方が納得する形を考える
一方的に有利な書面であれば双方が納得するまでに契約締結自体に時間が掛かってしまいます。双方合意できるラインを見極め契約条項を作成することが重要です。
(3)立証責任を意識
問題が起こってしまった場合は、論拠となる証拠があれば問題解決に至るまでスムーズに問題を解決することができます。長期的な契約であればなおさらで、契約内容はあいまいにせず、より具体的に記載することが重要です。
(4)当事者間の権利・義務発生事項はすべて列挙
権利・義務発生事項は全て列挙することにより契約内容がより透明になり、紛争の予防となるばかりか、相手方の義務の量を懈怠させない歯止め・間接強制にもなります。
契約書作成においては事前に想定されうる対策をすべて打ち立てておく必要があります。専門の弁護士が作成、チェックすることにより、トラブルを未然に防ぐことができます。
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